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当サイトで提供する暑さ指数(WBGT)について

暑さ指数(WBGT)実測値と実況推定値

●環境省の熱中症予防情報サイトでは、暑さ指数(WBGT)の9地点の実測値と841地点の実況推定値を提供しています。屋外における暑さ指数(WBGT)は、乾球温度(Ta)、湿球温度(Tw)、黒球温度(Tg)から、以下の式で計算します。

WBGT=0.7×Tw+0.2×Tg+0.1×Ta

●9地点の実測値は、気象庁の協力を得て実施している黒球温度の観測値(気象台の観測露場に6インチ黒球温度計を設置し計測)をTgとし、気象庁観測の気温をTa、気象庁観測の気温・湿度・気圧から近似式で湿球温度Twを計算し、WBGT実測値を計算しています。

●841地点においては、小野ら(2014)*1 の式を用いて実況推定値を計算しています。
気温(℃)と平均風速(m/s)は、気象庁の観測点における観測値を用います。

WBGT=0.735×Ta+0.0374×RH+0.00292×Ta×RH+7.619×SR-4.557×SR2-0.0572×WS-4.064

Taは気温(℃)、RHは相対湿度(%)、SRは全天日射量(KW/m2)、WSは平均風速(m/s)です。

●全天日射量の観測がない地点については、過去の観測値(その地点で観測値がない場合は近傍の地方気象台等における値、約60地点)から、前10分間の日照時間(分)と、晴天時日射量と全天日射量の関係を用いて推定します。

●湿度の観測がない観測地点については、気象庁の数値予報データ(メソモデル)*2 解析値又は予測値(湿度)を周辺の湿度の観測値(地方気象台等における値、約150地点)で再解析して推定した湿度を用いています。

*1  小野雅司ら(2014):通常観測気象要素を用いたWBGTの推定.日生気誌,50(4),147-157.
      doi:10.11227/seikisho.50.147

*2  気象庁:数値予報とは.http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/1-3-1.html

暑さ指数(WBGT)の予測値

●熱中症予防情報サイトでは、気象庁の数値予報データをもとに、全国841地点について「今日」・「明日」・「明後日」の3時間ごとの暑さ指数(WBGT)の予測値を提供しています。

●暑さ指数(WBGT)の予測値は、小野ら(2014)*1 の式を用いて推定しています。

WBGT=0.735×Ta+0.0374×RH+0.00292×Ta×RH+7.619×SR-4.557×SR2-0.0572×WS-4.064

Taは気温(℃)、RHは相対湿度(%)、SRは全天日射量(KW/m2)、WSは平均風速(m/s)です。

●気温、相対湿度、平均風速は、気象庁の数値予報データ(全球モデル)の気温、相対湿度、平均風速の予測値*2 を用います。
また、全天日射量は気象庁の数値予報データの雲量予測値等を用い、近藤ら(1994)*3 の式を用いて推定しています。

●予測と実況のずれを補正するため、実況値(実測値又は実況推定値)と予測値の差を用いて6時間先までの予測値を修正しています。

*1  小野雅司ら(2014):通常観測気象要素を用いたWBGTの推定.日生気誌,50(4),147-157.
      doi:10.11227/seikisho.50.147

*2  気象庁:数値予報とは.http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/1-3-1.html

*3  近藤純正ら(1994):水環境の気象学-地表面の水収支・熱収支-

暑さ指数(WBGT)の観測条件

●熱中症予防情報サイトでは、暑さ指数(WBGT)の実況値(実測値又は実況推定値)と予測値を提供していますが、この暑さ指数(WBGT)は、気温や湿度などから求めます(項目「①暑さ指数(WBGT)実測値と実況推定値」を参照)。ここで使用する気温や湿度などは、気象庁において観測された気温・湿度などを用いています。

●気象庁における気温や湿度の観測は、誰がどのような条件で観測しても同じ観測値が得られるように、「気象観測の手引き」*1 等で観測の方法が決められており、その方法で観測されています。

●気温や湿度は、日射の影響など受けないように2重の金属製の筒の中で、約5m/sの風を強制的にあてた条件で観測しています。(以後、「強制通風条件下」という。)

●ISOの規定では暑さ指数(WBGT)は自然通風条件下で観測することとしていますが、日本で一般的に使われる気象庁の観測はすべて強制通風条件下で行われていること、自然通風条件下で観測する場合、センサーの種類やシェルターの形状などの影響で、観測値にバラつきが生じることから、暑さ指数(WBGT)の計算には、強制通風条件下で観測された気温・湿度を用いています。

●自然通風条件下の暑さ指数(WBGT)は、強制通風条件下の暑さ指数(WBGT)に比べて高くなる傾向にあり、さらに、湿度が低く、気温が低い条件ではその差が大きくなります。平成20年度の名古屋のデータで推定した場合、強制通風条件下での暑さ指数(WBGT)と自然通風条件下の暑さ指数(WBGT)の誤差の標準偏差は0.5℃程度と推定されます*2。

*1  気象庁(2012):観測の手引き,
      http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kansoku_guide/tebiki.pdf

*2  小野雅司ら(2014):通常観測気象要素を用いたWBGTの推定.日生気誌,50(4),147-157.
      doi:10.11227/seikisho.50.147

生活の場の暑さ指数(WBGT)

●環境省の熱中症予防情報サイトでは、強制通風条件下での暑さ指数(WBGT)を用いて実測値・実況推定値・予測値を提供しています。
一方、実際の生活の場では、強制的な通風がないだけでなく、周囲に高温のビル壁面やアスファルト舗装路面などがあり、より厳しい暑熱環境になっていると推定されます。
これらのことから、熱中症の発症が予想される生活の場の暑さ指数(WBGT)を自然通風条件下で観測し、強制通風条件下の暑さ指数(WBGT)(以下、「通常の暑さ指数(WBGT)」という。)と比較しています。

●観測は、通常の暑さ指数(WBGT)を観測している観測点の近くで、熱中症の発生が予想される生活の場を対象とし、駐車場、交差点、バス停、住宅地、温室、体育館で観測を行い、晴天日における通常の暑さ指数(WBGT)との平均的な差を統計的に処理しました。生活の場の暑さ指数(WBGT)は、より厳しい暑熱条件にある生活の場の暑さ指数(WBGT)の推定を目的としていることから、生活の場の暑さ指数(WBGT)が通常の暑さ指数(WBGT)より高い場合についてのみ、暑さ指数(WBGT)の差を加え、通常の暑さ指数(WBGT)より低い場合はそのまま通常の暑さ指数(WBGT)の値を提供しています。

●なお、実際の生活の場は千差万別で、暑さ指数(WBGT)は本情報サイトの推定値とは異なります。それぞれの生活環境では、暑さ指数(WBGT)を観測(観測できない場合は少なくとも気温を観測)して、暑さに対し十分な注意を払ってください。

暑さ指数(WBGT)予測値の精度

●熱中症予防情報サイトで提供している暑さ指数(WBGT)の予測値の精度について、東京・大阪など6地点の暑さ指数(WBGT)観測値で評価したところ、予測値と観測値の誤差の標準偏差は、1.2~1.8℃でした(平成25年度、朝6時時点の今日の予測値)。
また、暑さ指数(WBGT)の予測値は観測値よりも平均して、0.6~1.6℃高くなる傾向にあります。

●太平洋高気圧に覆われて晴天が続いた期間は誤差が小さく、梅雨時期など雨天と晴天の予測が難しい期間は誤差が大きくなります。

●熱中症予防情報サイトでは、「今日」・「明日」・「明後日」の予測値を提供していますが、それぞれの日の朝6時に提供された東京の予測値(平成25年度)を暑さ指数(WBGT)の観測値で評価したところ、誤差の標準偏差は、「今日」は1.2℃、「明日」は1.4℃、「明後日」は1.6℃で、予測の期間が長くなっても、誤差はそれほど大きくなっていないことがわかりました。また・「明日」・「明後日」の予測値も同様に、晴天が続いた期間は誤差が小さく、梅雨時期など雨天と晴天の予測が難しい期間には誤差が大きくなります。

留意事項

●暑さ指数(WBGT)は気象庁の観測データおよび観測方法に準拠して観測・推定したもので、一般の場ではより厳しい暑熱環境になっていると予想されます。それぞれの活動の場で、暑さ指数(WBGT)や気温などを観測し、熱中症に備えてください。

●気温などの気象要素の観測は、観測に用いるセンサー、シェルターの形状や材質、観測方法(強制通風条件下か自然通風条件下)や、観測する場所の周囲の環境により異なってきます。それぞれの活動の場で、暑さ指数(WBGT)や気温などを観測し、熱中症に備えてください。

●暑さ指数(WBGT)の予測値は、気象庁の数値予報に基づいており、急な天気変化の際などには、観測値との差が大きくなる場合があります。常に最新の情報をご利用ください。

●観測機器の保守などに伴う欠測等で、暑さ指数(WBGT)が提供できない場合がありますので、予めご了承ください。