環境省 環境省熱中症予防情報サイト スマートフォンはこちら 環境省 環境省熱中症予防情報サイト スマートフォンはこちら


  1. ホーム
  2.  >
  3. 暑さ対策
  4.  >
  5. 暑熱環境を緩和させる様々な工夫や技術

暑熱環境を緩和させる様々な工夫や技術

暑熱環境を緩和させる工夫や技術は、昔からの知恵や最新の技術を使ったものが様々あります。こういったものを使って暑熱環境を緩和し、夏を快適にお過ごしください。

種別 具体的対策 お手軽度
建物の外側での対策 ①日除け(すだれ・よしず・シェード)詳細 ★★★
②壁面緑化詳細 ★★★
③日射遮蔽フィルム詳細 ★★
④高反射率塗料詳細 ★★★
⑤屋上緑化詳細 ★★
敷地内での対策 ⑥打ち水詳細 ★★★
⑦敷地内の緑化詳細 ★★
⑧ドライ型ミストの設置詳細 ★★
⑨効果的な樹木の配置詳細
⑩遮熱性舗装・保水性舗装詳細
建物の内側での対策 ⑪窓や扉を開放する詳細 ★★★
⑫発熱源を減らす詳細 ★★★
⑬高効率機器への交換等詳細 ★★

建物の外側での対策

①日射を防ぐ ~日除け(すだれ・よしず・シェード)~

日射を防ぐ ~日除け~

室内に入る熱の主たる経路は「窓」です。
窓からの日射の侵入を防ぎ、室温の上昇を抑制して冷房用エネルギーを削減しましょう。
特にすだれ・よしずが吸収した熱を屋内に持ち込まないよう、屋外に設置することが重要です。
CHECK
床やたたみの日焼け防止にも有効です。

②壁や窓を緑で覆う ~壁面緑化~

壁や窓を緑で覆う ~壁面緑化~

緑のカーテンは、簡単にできる対策です。
外壁の高温化、蓄熱を防ぎ、窓から入る日射を減らしましょう。
植物の蒸散作用などにより葉っぱの温度が上昇しないため、緑のカーテンはより快適です。
CHECK
環境教育に活用したり、ゴーヤを収穫できるなど、副次的な効果もあります。

③窓の断熱を強化する ~日射遮蔽フィルム~

窓の断熱を強化する ~日射遮蔽フィルム~

窓に特殊なフィルムを貼ることで、室内に入る日射を減らし、室温の上昇を抑制して冷房用エネルギーを削減しましょう。
CHECK
窓割れ時のガラスの飛散防止にも効果的です。

窓用日射遮蔽フィルム
室内温度の低減効果約2℃(夏季15時)
※対策効果は以下の条件に基づく実証試験の平均値
・オフィス(RC造、床面積約100m2)
参考:環境省実証試験結果報告書(平成24年)

④日射を反射させる ~高反射率塗料~

夏場の日中は、屋根の表面温度が60℃~70℃程度まで上昇します。
そのため、室内温度の上昇や空調による電力消費の増大を招く一因となっています。
屋上面や屋根面に日射を反射させる塗料を塗ったり、緑化するなどの対策が効果的です。

日射を反射させる ~高反射率塗料~

CHECK
屋根や壁面の高温化を防ぎ、最上階の居室の天井面の温度上昇を抑制します。
天井からの放射熱が減り、快適性が向上するとともに、冷房用エネルギーを削減します。

屋根・屋上用高反射率防水仕上塗料
表面温度の低減効果約7℃(夏季14時)
室内温度の低減効果約1℃(夏季14時)
※対策効果は以下の条件に基づく実証試験の平均値
・工場(S造、床面積約1000m2、高さ約10.8m)
参考:環境省実証試験結果報告書(平成24年)

⑤屋上を緑で覆う ~屋上緑化~

軽量土壌を活用し、屋上で植物を育てる技術です。
屋上の高温化を防ぎ、最上階の居室の天井面の温度上昇を抑制することができます。
都市におけるミニ農園や環境教育、医療機関でのリハビリ療法としての利用にも注目されています。

屋上緑化
表面温度の低減効果約20℃(夏季14時)
参考:国土交通省ホームページ

屋上を緑で覆う ~屋上緑化~

敷地内での対策

⑥水で路面を冷やす ~打ち水~

水で路面を冷やす ~打ち水

日中に打ち水することで、路面温度が10℃程度低下し、人が路面から受ける放射熱を減らすことができます。
手軽に実施でき、見た目の涼しさも演出します。
早朝や夕暮れ時に打ち水すると、その効果が持続します。
CHECK
特に夕方に行うと、夜間まで路面温度の低下効果が持続します。雨水や風呂の残り水などを用いて、路面全体が濡れるようにまきましょう。

⑦敷地の高温化を防ぐ ~敷地内の緑化~

草地の表面温度は、蒸散高価などにより、昼間はアスファルトと比べると10~20℃程度低くなります。
夜間には放射冷却により、葉っぱの表面温度は気温より低くなり、周囲の空気を冷却することができます。
地域全体で緑化を進めることで、まち全体が昼間は暑くなりにくく夜間には冷めやすくなります。

敷地の高温化を防ぐ ~敷地内の緑化~

⑧ドライ型ミストの設置

ドライ型ミストは、細かい水粒子を噴霧することによって、水分が気化する際に周辺の空気から熱を奪い、局所的に気温を低下させる空間冷却システムです。
屋外とつながった建物のエントランスや、商店街のアーケードなどで、局所的に気温を下げることができます。特に、日かげで噴霧すると効果的です。また、見た目にも涼しくなります。

⑨快適な木かげを提供する ~効果的な樹木の配置~

快適な木かげを提供する ~効果的な樹木の配置~

木かげに入ると涼しく感じます。
木の葉っぱは、日射を遮ってくれるだけでなく、葉っぱが蒸散作用などにより熱くならず、路面の高温化も防ぐため、ひんやりとした空間を形成します。
CHECK
人の動線に沿って連続した木かげを作ることで、高齢者や乳幼児にとっても、安全で快適に外出できる場所になります。

⑩路面温度の上昇を抑制する ~遮熱性舗装・保水性舗装~

遮熱性舗装や保水性舗装により、路面温度の上昇を抑制し、快適な歩行空間づくりに貢献することができます。また、舗装への蓄熱が少なくなるため、夜間の気温低下を促進することができます。

 ①遮熱性舗装路面に特殊な顔料や材料を塗布もしくは充填し、路面に当たる日射の一部を反射して路面温度の上昇を抑制します。

 ②保水性舗装保水材を充填したアスファルトや保水性の高いブロック等を使用することで、降雨や散水により保水された水分が蒸発し、水の気化熱により路面温度の上昇を抑制します。

路面温度の上昇を抑制する ~遮熱性舗装・保水性舗装~

アスファルト面が広がる大規模な駐車場等では、日中多くの日射を受けるため、表面温度が高くなるとともに蓄熱が進み、昼夜を通して暑くなる原因となります。(図中丸:屋外駐車場)

路面温度の上昇を抑制する ~遮熱性舗装・保水性舗装~

建物の内側での対策

⑪建物の中の風通し ~窓や扉を解放する~

建物の中の風通し ~窓や扉を解放する~

室内の空気がこもらないように、外気が涼しい朝や夜には、建物の中を風が通り抜けるように外気を積極的に取り入れましょう。
CHECK
特に建物の両側の窓(例えば、建物の南側と北側)を開放すると効果的です。熱い空気は上昇するため、できるだけ高い位置の窓から熱い空気を外に逃がすとより効果的です。
冷房中も扇風機を併用することで、快適&省エネ!

⑫室内で発生する熱を減らす ~発熱源を減らす~

室内には様々な家電製品やパソコンなどのIT機器があり、それぞれの機器は発熱しています。夏季にはできるだけ熱の発生を抑えるため、使用頻度の低い電気ポットやコピー機などがあれば、電源をオフにしましょう。
CHECK
照明やパソコンなどは、消費電力の少ない機種を選ぶことで、快適&省エネ!

⑬空調機器の高効率化 ~高効率機器への交換等~

空調機器の高効率化 ~高効率機器への交換等~

エアコンのエネルギー効率は1980年代とくらべて約2倍に向上しています。最新のエアコンに交換すると省エネになります。

また、大規模な建物改修などの際には、地中熱ヒートポンプを活用することも有効です。これは、一年中、温度が一定の地中の熱を利用することで、機器の効率を向上させるとともに、排熱を大気中に出さないため気温上昇を抑制することができます。